オーソモレキュラー療法の名で知られている栄養療法は、日本でも一部の医療機関が行っています。栄養療法では、栄養状態を医学的にチェックし、体や心のさまざまな不調を改善できるようなアプローチを考えなければいけません。
栄養療法を受ける場合、始めに行われるのが血液や尿などの検査です。一般の病院の検査では、正常値の範囲内であれば特に問題なしと判断されるでしょう。一方、栄養療法の検査では、栄養素の問題があるかどうかまで、より詳しいチェックが行われるのが一般的です。亜鉛や鉄、ビタミンCなど特定の栄養素が足りていない時は、サプリメントや点滴を通じて治療が行われます。
検査結果が出た後は、カウンセリングの出番です。カウンセリングを行い、患者の体や心の健康状態を詳しくヒアリングし、医師が足りない栄養素を補うためのサプリメントを処方したり、点滴の指示を出したりします。患者が治療を受ける間は定期的にサポートが行われ、栄養状態がよくなっているかどうかのチェックも実施されることが多いです。
ちなみに、栄養療法は自由診療となります。検査や診察、サプリメント、点滴の費用などは、基本的に自己負担になっているので注意が必要です。どのくらいの費用がかかるかは、治療を受ける医療機関や選んだ治療方法によってケースバイケースといえます。
栄養療法で使われる医療用サプリメントは、製品の価格に幅があるのが特徴です。費用に個人差があるのは、これらのような事情が関係しています。